● ジャーナリスト 鳥越 俊太郎 さん 僕は70歳になった時に、トレーニングジムに通い始めました。 母親が80代の後半になってから、転倒、骨折、入院を繰り返しました。長く入院した結果、認知症も出て きました。きっかけは転倒です。ちょっとした段差で転んじゃう。それを見ていると、人間が老いるとい うのは下半身からだな、と痛感しジムに行き始めたんです。
● 東京都健康長寿医療センター研究副部長 大渕 修一 さん 予防的に考えれば、75歳、後期高齢期に入ったらぜひ考えてほしいと思います。それまでは生活習慣病 というのが一番大きなリスクです。年をとるということは、そのリスクを乗り越えてきたともいえます。 次にくるのが足腰の問題です。健康寿命を延ばすには、足腰をきちんとしなくてはならない。多くの人 が70歳、80歳を超えるとストンと体力が落ちます。問題は、体が弱るだけでなく、心も萎えてしまうこと で、悪循環に陥ってしまうことです。 そうした体の退行期に、「こうすればちょっと痛いけど歩けるよ」とか、「力は弱っているけどここを コントロールすれば筋肉がいい状態に保てるよ」とか、自分の体を知っていると先に進めます。 要介護になる原因のほとんどが、加齢現象を放っておくことなんです。